オリンピック

コロナ新型肺炎の影響で東京オリンピックが中止になる可能性は?

東京オリンピックは開催できるのか?

中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大のスピードは、2002年〜2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を明らかに上回っています。

東京オリンピックまで半年を切っている状況のなかで、今もなお新型肺炎の感染は世界中に拡大し続けているのです。そんな状況のなかで、東京オリンピックは予定通り開催することができるのでしょうか?

すでにネット上では「新型肺炎でオリンピック中止」というデマが飛び交っていますが、信憑性がないとも言い難い状況です。

オリンピック開催が危ぶまれる理由

SARSの場合、発生から収束まで8〜9ヶ月程度の期間を要しています。もし、今回の新型コロナウイルスによる肺炎についても同程度の期間を要すると仮定すれば、予定通りにオリンピックを開催することは困難となるかもしれません。

また、今回の新型コロナウイルスは、潜伏期間中にも感染することや感染しても発症しないケースがあるなど、SARSよりも厄介な側面があることから、感染力・感染スピードはSARSよりも高く、SARSよりも長期間に及ぶ可能性があると言えなくはないのです。

未だに感染者の拡大・死亡者数の増加が続いている一方で、1週間ごとの感染者数・増加率を見ると低くなっていることから、封じ込めができ始めていると指摘する専門家もいます。

しかし、日本国内においては感染が収束するどころか拡大の一途を辿っており、感染経路もつかめない状況です。政府が出した対策もイマイチで、完全にコロナウイルスの封じ込みに失敗した感が漂っています。海外からはオリンピック開催を危ぶむ声が日増しに強くなっています。

ご参考までに最近の本題に関するニュースの要旨を掲載しました。これを見る限り、東京オリンピックの開催は、現時点では不透明と言わざるを得ません。政府筋の「大丈夫」は全く大丈夫じゃないという評価です。個人的には、予定通りの日程では開催できない可能性のほうが高いのではないかと思えてきました。

オリンピックは世界の国が参加するスポーツの祭典です。仮に、日本国内で感染が収束していたとしても、アメリカやヨーロッパなどで深刻な感染がつづいていたら、開催は難しいでしょう。とすると、世界レベルで感染の収束が見られないとオリンピックの開催は無理だと考えるべきではないでしょうか。

日本の政府に対しては、「東京五輪が予定通り開催できるよう全力を尽くす」のではなく、東京五輪が開催できるかどうかは結果論であり、その前に「コロナウイルスの感染を一日も早く収束させることに全力を尽くして欲しい」と個人的には思います。

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[参考]関連ニュース

新しい順の掲載しています。

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2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、2月13日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの観戦拡大に関して「東京大会の中止や延期は検討されていないことを改めてはっきり申し上げたい」と述べました。また、「政府と連携し、冷静に対応する」との姿勢を強調しました。

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安倍晋三首相は2月6日の衆院本会議で、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に関し、今夏の東京五輪・パラリンピック開催への影響は生じていないとの認識を示しました。「世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言を受け、大会組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)の間で、東京開催の可否に関わる協議や検討は一切行われていない」と述べました。

2020.2.6
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2020.1.31
新型肺炎、スポーツにも影…東京五輪・パラに影響も

・米女子プロゴルフ協会が中国・海南島で予定していたツアー大会「ブルーベイLPGA」の中止を発表
・日本ブラインドサッカー協会は川崎市で2月8、9日に開催されるクラブチーム選手権で中国のチームが不参加となったと発表
・2月のボクシング五輪アジア・オセアニア予選(武漢)は、3月にヨルダンのアンマンへ変更
・ホッケーと水球の女子日本代表は中国合宿を中止
・陸上では2月のアジア室内選手権(杭州)が中止、3月の世界室内選手権(南京)は延期
・サッカーでは、五輪の女子アジア最終予選グループリーグB組の開催地が武漢から豪州に変更 など

2020.1.31
橋本五輪相“不安払しょくへ的確な情報を発信”に努める考えを示す

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2020.1.30
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ドイツのDPA通信は、IOC(国際オリンピック委員会)が東京オリンピックでの新型肺炎などの感染症対策について、WHO(世界保健機関)と協議していると伝えました。IOCは、「安全に競技を実施するため、感染症対策は重要な要素となる」とコメントしています。

2020.1.30
「新型肺炎でオリンピック中止」とのデマが拡散、組織委が否定

新型コロナウイルスの感染や肺炎が国内外で広がるなか、今夏の五輪・パラリンピックが中止になる、という誤情報が広がっています。30日午後1時現在、ツイッターでは「東京オリンピック中止」がトレンド(流行)となり、5万件超の投稿がありました。大会組織委員会は「そのような事実はない」と否定しています。

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