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目次
「風をつかめ2023 ヨーロッパアルプス大横断レース」の番組概要
X-ALPS それは世界で最も美しく最も過酷な冒険レース
ヨーロッパアルプス一周1200kmを己の足とパラグライダーだけで踏破す極の山岳レースX-ALPS。2023年夏に行われた12日間の大会の模様に完全密着!
ナレーター 山中崇(俳優)、豊島実季(NHKアナウンサー)
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「風をつかめ2023 ヨーロッパアルプス大横断レース」の再放送・見逃し動画配信は?
「風をつかめ2023 ヨーロッパアルプス大横断レース」の再放送予定は、同番組公式サイトにてご確認ください。でも、放送時間に制約されずに好きな時に見たいなら、動画配信サービスが便利です。この番組は、放送日の翌日からNHKオンデマンドやユーネクストで配信される予定です。
「風をつかめ2023 ヨーロッパアルプス大横断レース」の動画視聴の流れ
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風をつかめ2023 ヨーロッパアルプス大横断レース
放送 2023年10月17日(火)午後8時〜9時40分[BS1]
再放送 2023年11月23日(木)午後7時20分〜9時[BS1]
再放送 2024年6月15日(土)午後1時30分〜3時10分[NHK BS]
放送前の予告
究極の山岳レース 12日間の激闘に完全密着!
ヨーロッパアルプス一周1200kmを己の足とパラグライダーだけで踏破する、究極の山岳レース「X-ALPS」。2023年夏に行われた12日間の大会の模様に完全密着!
世界で最も過酷で最も美しいとされる山岳レース、X-ALPS。ヨーロッパアルプス一周1200kmを自らの足とパラグライダーだけで踏破する究極の冒険レースだ。制限時間12日間。挑むのは世界各地から選ばれた精鋭32人。注目は7連覇中の絶対王者。その8連覇を阻止しようと立ちはだかるライバルたち。史上稀に見るデッドヒートが繰り広げられた。日本からは国際山岳ガイドの江本悠滋が初出場。歴史に名を刻む事ができるのか?
主な出場選手
- クリスチャン・マウラー(40才)/スイス ※優勝候補。8連覇を目指す。
- マキシム・ピノ(31才)
- パル・タカツ(37才)/ハンガリー
- ダミアン・ラカーズ(37才)
- エリザベス・エッガー
- 江本悠滋/日本
レース行程[前編]
- 選手たちは、1つ目のチェックポイント ハーネンカムから最初の飛行に挑む。上空で旋回し、上昇気流の乗ってから次のチェックポイントを目指す。
- 第2チェックポイント・ワーグラインに最初に到着したのは、パル・タカツ。その後、続々と選手が到着。江本はトップから6時間遅れで到着(初日は28位)。
- 2日目、選手たちは第3チェックポイント・キームガウ、第4チェックポイント・レルモースを続々と通過していく。出遅れた江本は、第3ポイントで22位まで追い上げた。
- 絶対王者マウラーは、第5チェックポイント・ピッツブインを単独トップで通過。2位は、マキシム・ピノ。
- 3日目、マウラーとピノの後をパルが追う。天候が急変し、マウラーは緊急着陸。後続の選手たちも着陸を余儀なくされた。ピノは天候を読んで北へ進路を変えた。ピノが1位で第6チェックポイント・ティーシュに到着。2位はタカツ、3位はマウラー。
- このレースは、4日目の朝6時の時点で最下位の選手が失格となる。そんな熾烈な争いも繰り広げられていた。プロハースカ選手が脱落した。
- 第7チェックポイント・フルティゲンは絶対王者マウラーのホームタウン。1位通過はマウラーだった。第8チェックポイント・ニーゼンも1位で通過した。
レース行程[後編]
- ラカーズが4位に急浮上。コース最長区間でのロングフライトに挑む。
- マウラーは200キロを飛んだが、ラカーズは260キロを飛びトップに躍り出た。
- その頃、江本は20位で、第7チェックポイントを目指していた。
- レース6日目、トップグループは次の第12チェックポイント チーマ・トサを目指す。1位で通過したのはマウラーだった。2位はラカーズ。3位はピノ。4位はタカツ。
- 第13チェックポイントへ向かう途中、ピノは乱気流により突然コントロールを失うアクシデントが襲う。谷底へ緊急着陸した。ラカーズとタカツも着陸。マウラーだけは大きな谷を切り抜けた。
- 江本は制限エリアに侵入したため、ペナルティを受け23位に順位を落としていた。
- 7日目、マウラーはトップで断崖絶壁にある第13チェックポイント・パテルンコーフェルを目指す。
- マウラーは14チェックポイントのセクテン・ドロミテを1位で通過。2位集団は、タカツ、ラカーズ、ピノの3人。最終の15チェックポイント シュミッテンヘーエを目指す。
- 1位でゴールしたのはマウラー。8連覇を達成した。
- 一方、2位集団の3人は途中で逆風にあい着陸していた。2位でゴールしたのはラカーズ。3位はピノ。4位はタカツ。
- エッガーは大会史上初の女性選手として完走を果たした。
- 江本はレースの最終日にゴールした。大会最後の完走者となった。
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山岳冒険レース「Red Bull X-Alps」とは
「Red Bull X-Alps」とは、世界で最も過酷とも言われるアドベンチャーレースです。ヨーロッパアルプスの山々を貫く約1800kmの道のりをわずか10日間で、パラグライダーと徒歩だけで横断します。トップパイロットのみが許される、パラグライダー選手なら誰もが憧れる世界大会です。直近2021年の大会は、オーストリアのザルツブルクからフランス・イタリア国境のモンブランへ行き、そこから折り返してオーストリアのツェル・アム・ゼーを目指す、歴代最長レースとなりました。
長距離を駆け抜ける完走の鍵は、見えない「大気」を味方につけ、風を掴み、空を飛ぶこと。すなわち、パラグライダーで効率的に進むことです。天候と地形から、どこで空気が温まり上昇気流が発生しているか、見えない風を読みながら、最適なコースを選びます。いい風に乗ることができれば、1回のフライトで100km以上進むこともできる、超強力なアイテムです。
一方、飛べないような天候の悪い日は、徒歩移動で1日を費やすこともよくあります。また、良い風が吹いているところまで、走り、登ることも必要。そのため、パラグライダーの技術だけでは勝てず、クライミングを含む登山や、トレイルランの要素も必須です。広大なフィールドを、刻一刻と最適なルートが変わるなかで、自分の体力・技術・経験、そして支えてくれる仲間の知恵を頼りに進む、まさに「究極の冒険」です。
2023年大会は世界各国から参加者34名が選ばれ、江本悠滋さんは唯一の日本人として挑戦権を得ました。江本悠滋さんはスキー、登山、クライミング、アイスクライミング、トレイルラン、パラグライダーなど、あらゆる山岳スポーツに精通してきました。国際山岳ガイド・パラグライダーのフランス国家資格アスピランインストラクターの資格を持ち、普段はガイドとして活躍しています。まさに「山の男」です。
江本悠滋さんのプロフィール
アルペンスキー選手であった16才の夏に単身でフランス留学、選手生活後は ENSA(フランス国立スキー登山学校)へ入学し、山岳ガイド・スキー指導員の両資格を取得。2018年には大好きな白馬(八方)にゲストハウスズットン白馬をオープン。
3歳からスキーレースを始め、出身である愛知県での大会では中学時代に優勝。当時のコーチの勧めで、15歳にして単身フランスへのスキー留学を決意。スキー選手育成の学校に通い、長野オリンピックを目指すが靭帯損傷の怪我を負う。リハビリ期間中もフランスと日本の選手レベルの格差を肌で感じると同時に、世界のアルピニストが集まるアルプスの麓での暮らし。スキー一色の江本が、山の世界に傾倒して行くのは自然の流れだった。
登山に没頭し、冬はダブルアックスを使って氷壁を登り、急斜面を滑るという、当時流行っていた「エクストリームスキー」に夢中になった。選手から指導者へと目線を切り替えた江本は、世界最難関のフランス国立スキー登山学校に入学し、フランス国家スキー指導員資格、フランス国家山岳ガイド資格を取得。スキーと登山の聖地シャモニに拠点を移し、スキー指導員として仕事を始めるが、次の壁が立ちはだかる。ローカリズムの強いシャモニで日本人教師というよそ者への差別。その悔しさから、自分のアイデンティティを追い求め、日本とフランスの2拠点での活動をスタート。
それから15年、夏はフランス・シャモニ、冬は白馬を中心に山岳ガイドとして活躍するだけでなく、名古屋に3店舗のクライミングジムを運営、パラグライダーを使った遊びの提案など、唯一無二のガイドスタイルを築いている。
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