大相撲春場所[令和2年]は無観客開催に!
日本相撲協会はコロナウィルスによる新型肺炎の感染拡大防止のため、令和2年3月8日から始まる大相撲三月場所は「無観客で開催」することを決定しました。
土俵入りや取り組みは通常通り行われるものの、エディオンアリーナ大阪の客席は空っぽになります。企業がかける懸賞もキャンセルが出ているようです。優勝力士のパレードは行わず、表彰式も簡素化する見通しとなっています。力士からは「やりづらそう」「モチベーションが上がるかどうか分からない」といった不安の声もあがっているようです。
協会は、力士を含めた協会員に毎日の検温を義務づける予定です。厚生労働省が基準としている37・5度以上の発熱が確認された場合は、当日の出場を見合わせる措置を講ずる予定です。力士など関係者に感染者が出た場合は、場所の途中でも中止にする方針で、開催が途中で打ち切りとなった場合にその時点での成績を番付にどう反映させるかについてはまだ方針は決まっていないようです。
大相撲春場所[令和2年]の注目力士・見どころ
コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大を受けて、観客を入れないで開催することになった令和2年春場所ですが、一番の注目はやはり朝乃山の大関昇進の行方ですね。
朝乃山 東関脇
大関昇進に大手がかかった場所!チャンスをものにできるか!?
朝乃山は去年11月の九州場所に西小結で11勝。今年1月の初場所は東関脇で10勝を挙げ、大関昇進の目安とされる「三役で3場所合計33勝」にあと12勝となりました。立ち合いの強い当たりから、右四つ左上手を引いての相撲は安定を増していて、大阪に入ってからも積極的にほかの部屋にも足を運んで稽古に励んでいます。また、春場所の番付は38年ぶりに大関が貴景勝1人だけとなり、相撲界に「新しい大関の誕生」を待ち望む空気があります。
場所前のコメント
- 『一人大関というのはなかなか見たことがないので、空いているという表現はおかしいですけれど、チャンスかもしれない。ものにしたいですね。』
- 『優勝したい、これはチャンスだ、という思いはあります。』
- 『てっぺん目指さないといけないですね。』
徳勝龍 西前頭二枚目
初場所は幕尻と呼ばれる幕内の番付最下位でみごとに初優勝を果たしました。春場所では番付を一気に15枚上げ上位と当たる西前頭二枚目で挑みます。優勝インタビューでユーモアあふれる受け答えをした徳勝龍は、奈良出身の関西人で、春場所は地元開催ということもあり初場所同様に活躍が期待されます。
優勝後のコメント
- 『自分は自分だと思ってやってきましたし、これからもそう思っています。33歳という年齢についてはあまり意識していないです。まだ33歳だと思っています。』
- 『今場所は優勝させてもらいましたが、これからが大事だなと思います。気を引き締めていかなきゃ駄目だなと。やっぱり自分らしく、一生懸命に相撲を取れればいいなと思います。』
正代 西関脇
初場所は徳勝龍と最後まで優勝争いを展開して13勝を挙げ、2場所連続の敢闘賞を手にし、春場所では西の関脇となり3年ぶりに三役に返り咲きました。大器と言われながらもう28歳。今度こそは優勝という期待がかかります。
場所前のコメント
- 『三役で初の勝ち越しを経験してみたいですね。』
- 『私はけっこう緊張しいなんですが、初場所のような緊張はまあないですから、思い切り取れるんじゃないかと思います。』
炎鵬 東前頭四枚目
今年初場所は8勝で勝ち越し、さらに番付が自己最高位に上がりました。初場所では、前頭五枚目の番付で大関・関脇・小結と三役力士に快勝し、横綱不在の場所を見事に盛り上げた立役者でした。春場所の活躍も期待されます。
場所前のコメント
- 『チャンスがあれば金星を狙いたいです。』
- 『想像できないですね、優勝なんて。15日間戦うのにまだ体力がついていません。これから先に体力をしっかりつけて心・技・体が強くなれば、いずれ優勝のチャンスがくると思います。』
新入幕力士
新入幕は東前頭18枚目の琴ノ若、父が元関脇琴ノ若の佐渡ヶ嶽親方で、親子の幕内は史上9組目。祖父が53代横綱琴櫻で、3代続けて幕内の角界のサラブレッドです。
前頭が18枚まであるのは大関豪栄道の引退に伴うもので、昭和34年9月場所以来、61年ぶりのことです。このチャンスに新入幕を果たした琴ノ若は十両で4場所連続勝ち越すなど、力をつけているだけでなく運も持っているようです。
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